PHIJのオンライン講義を受けました:レポート報告⑥
2021年03月3日
PHIJのオンライン講義を歯科助手、歯科衛生士が受けてきました。そして、みなさんレポートにまとめてくれたので、そのレポートを公開しようと思います。
みんな熱心にレポートにまとめてくれて、アウトプットしていただきました。
正直、完成度の高いレポートばかりです。
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以下、歯科衛生士麻空のレポート。
予防医療カリオロジーについて
☆島田の分類(日本のみ)
C1→表面的な小う窩。探針によりう窩の存在、歯質削除が認められるもの
C2→う蝕性象牙質の存在が確実なもの。小窩裂溝では探針先端が象牙質に達したと思われるまで(2mm)
C3→歯冠の1/5がう蝕によって崩壊。歯髄露出、歯変色、歯髄痛、歯髄炎、歯髄死が明瞭
C4→残根。う蝕に付随した歯の破折などで要抜去であることが明瞭
☆ICDAS(アイシーダス)(海外で使用されている)
コード0→健全
コード1→エナメル質における目視可能な初期変化(持続的なエアー乾燥後に限って観察されるか、あるいは小窩裂溝内に限局)
コード2→エナメル質の著明な変化
コード3→限局性のエナメル質の崩壊(象牙質への信仰を示す肉眼的徴候はない)
コード4→象牙質の陰影がある
コード5→著明なう窩(歯面の半分以下)象牙質は目視可能
コード6→拡大した著明なう窩(歯面の半分以上)象牙質目視可能
→初期脱灰病変に焦点を当てたもの。
診査条件
・オーバーヘッドライトによる照明下で診査
・歯ブラシとフロスによる歯面清掃およびエアーにて乾燥した後に診査
カリエスマネージメントを通して
・信頼 ・健康教育 ・行動変容 ・能力 ・影響力 を向上させる。
修復治療をすると歯は実質的に弱くなり、長期的には生存率は低下する
→TBIやフッ素応用がいかに大切か!
行動変容の最も効果のある方法は、人々の住む環境を変え、健康的な選択をしやすいように不健康な選択をしにくいようにすること。
口腔疾患の根本的要因は多くの全身疾患との共通リスク
→広い視野を持ち、全身の状態についても知る必要がある。
→医科歯科連携?
よかったこと
①う蝕になるプロセスを再確認できた
②同じフッ素塗布でも予防に対するフッ素塗布と治療に対するフッ素塗布があると知ったこと
③どうしてカリエスになってしまったのか環境を知ることが大切だということを知れたこと
分からなかったこと
①口腔保健対策のレベルについての説明がよくわからなかった
②管理栄養士と歯科がどのように関わるのか
③医科歯科連携の大切さは理解できたが、実際にどうやってどんな時に連携をとっていくのか
これから私は何を変えていくのか
①1~2mmのう窩があっても自分だけで判断せずDrがコントロール可能か見極められるように歯垢歯石を完全に除去する技術を身に付ける。
②Drにチェックしてもらう時は一時点だけでなく患者さんの背景(何を頑張っているか)などを伝えられるようにコミュニケーション能力を磨くこと
③カリエスマネジメントをできるようにする